NEWS & COLUMN

スポーツ・暮らし約4分

昔の自分が、今の自分を見たら――アイリーン・グー選手の言葉から考える

自分の考えを振り返り、少しずつ調整する。アイリーン・グー選手の会見での言葉から、他人との比較だけでは見えない自分の歩みを考えます。

きっかけとなった投稿アイリーン・グー選手のリール(日本語訳付き)日本語訳付きのリールをInstagramでご覧いただけます。閲覧にはログインが必要な場合があります。再生ページを開く ↗
01

誰かと比べてしまう日に

誰かと自分を比べて、少し落ち込むことはありませんか。

仕事の成果、暮らしぶり、体力、年齢。周りを見れば、自分よりうまくやっているように見える人はいるものです。SNSを開けば、なおさらそう感じる日もあるでしょう。

そんなとき、少し違う物差しを示してくれるのが、フリースタイルスキーのアイリーン・グー選手の言葉です。

02

自信のある答えの、その手前にあるもの

会見で、幅広い質問に素早く答えられる理由を尋ねられたグー選手は、日頃から自分の内面を振り返り、日記を書き、思考の過程を分析して調整していると説明しました。

さらに、幼い頃の自分が憧れるような人へ、日々近づいていけることの喜びにも触れています。

ここから読み取れるのは、ただ自分を褒めるだけではなく、自分の考え方にも手を入れていく姿勢です。

競技の技術を磨くように、物事の受け止め方も振り返る。その積み重ねが、言葉の背景にあるのかもしれません。

03

自分を責める言葉を、次の行動に変えてみる

ここからは、日々の暮らしに引き寄せた考察です。

たとえば、仕事でうまくいかなかった日に「自分はだめだ」と結論を出すと、それ以上考えるのがつらくなります。

そこで、「準備のどこが足りなかったのか」「次は誰に相談できるか」と、問いを具体的にしてみる。失敗した事実を消さずに、次の行動を考える余地を残せます。

ゴルフでも、一度のミスをきっかけに、残りのホールまで投げやりになってしまうことがあります。終わった一打を責め続けるより、次の一打でできることを確かめる。そんな場面と重なる話ではないでしょうか。

04

昔の自分に、何を見せられるでしょう

幼い頃に思い描いた人生と、今の暮らしが違う方もいるでしょう。

思いがけない病気や家族の事情、仕事の変化によって、予定を変えざるを得なかった方もいるはずです。考え方だけで変えられない現実もあります。

それでも、今の自分には、昔はできなかったことや、続けてきたことがあるかもしれません。

家族の生活を支えてきたこと。仕事を覚え、誰かの役に立てるようになったこと。困ったときに助けを求められるようになったこと。

そうした歩みは、他人との比較では見えにくいものです。

成長を、成果が増えることだけで測る必要もないでしょう。休む判断ができることや、自分に合うやり方へ変えられることも、これからを生きる力になります。

今日の終わりに、足りなかったことだけでなく、できたことを一つ振り返ってみる。そして明日、自分にかける言葉を一つ選ぶなら、どんな言葉にするでしょうか。「もっと頑張れ」以外の言葉が、今の自分には必要かもしれません。
情報源
電話で相談Webから相談予約