医療費48.8兆円。検査で「一安心」をもらった日に考えたこと
九州がんセンターで再発・転移なしと確認できた体験から、国民医療費と自分の負担を考えます。
検査を終えて、一安心しました
10月30日、私は九州がんセンターで造影剤を使ったCT検査を受けてきました。ファイバースコープでも診てもらい、再発も転移もなく、一安心しました。
検査を受ける前と、結果を聞いた後。同じ一日でも、気持ちはずいぶん違います。がんを経験した私にとって、経過を確認してもらえる時間は、今の暮らしを支えてくれるものです。
48.8兆円の中に、一人ひとりの受診がある
その10月30日、厚生労働省が2024年度の国民医療費を公表しました。総額は48兆8100億円です。
大きすぎて、実感しにくい数字かもしれません。でも、その中には一人ひとりが診察を受け、治療を続け、検査結果を待つ時間があります。昨日の私のような受診も、医療を必要とする日常の一場面です。
医療費全体と、窓口で払うお金は違う
ここで区別しておきたいのが、「国民医療費」と「自分が窓口で払うお金」です。
国民医療費は、患者の負担だけでなく、公的医療保険や公費などで賄われる医療費を集計したものです。総額や1人当たりの数字が、そのまま個人への請求額になるわけではありません。
また、この統計は2024年度を対象としています。昨日公表されたからといって、今年の医療費を表しているわけでもありません。
不安を大きくするより、暮らし全体を整理する
保険の仕事をしていると、医療費への備えについて相談を受けます。その際に大切なのは、大きな数字で不安を膨らませることではなく、公的な保障と、ご自身が負担する部分を整理することだと考えています。
治療費以外にも、通院の交通費、仕事を休むことによる収入の変化など、家計への影響は人によって違います。民間保険も、そうした暮らし全体の中で役割を確かめたいものです。
今回、私は検査結果を聞いて安心しました。ただ、これで先々のことまで保証されるという意味ではありません。これからも主治医と相談しながら、必要な受診を続けていきます。
医療費の統計は社会全体を考える資料です。そして自分の健康は、日々の受診や相談の積み重ねで確かめていくもの。その両方を大切にしたいと、あらためて感じました。
- 厚生労働省|2024年度 国民医療費の概況(2026年10月30日公表)
- 厚生労働省|結果概要(2024年度の統計)
※情報基準日:2026年10月31日。検査の経験は筆者個人のもので、検査方法や受診間隔は主治医にご相談ください。
