いつもの処方薬に追加負担?OTC類似薬の見直しを分かりやすく
2027年3月から始まるOTC類似薬の新しい負担について、対象薬と配慮措置、患者側が確認したい点を一つずつ確認していきます。
市販薬に似た処方薬の負担が変わります
OTC類似薬とは、薬局などで購入できる市販薬と成分や使い方が似ている医療用医薬品です。厚生労働省は、対象となるOTC類似薬を処方で使用した場合、通常の患者負担に加えて、薬剤費の4分の1を保険外で負担する仕組みを2027年3月から実施します。
対象は、OTC医薬品と成分・投与経路が同じで、1日最大用量が異ならない77成分・1,042品目です。抗アレルギー薬、鎮痛消炎剤、胃腸薬、去痰薬、皮膚保湿剤などが含まれます。ただし、同じ成分でも使う目的や患者の状態により、追加負担の対象外となる場合があります。
すべての患者に一律の追加負担ではありません
18歳に達した後、最初の3月31日までの子ども、生活保護の医療扶助、入院中の使用などは、別途負担の対象外とされています。がんや指定難病についても、その病気または関連する治療での使用は対象外です。病気と関係のない症状への処方は、負担の対象となる場合があります。
年間を通じた長期使用が医療上必要と医師が判断した場合などにも配慮があります。対象になるかどうかは、薬の名前だけでなく、病気、効能、使用期間、医師の判断などを踏まえて決まります。
『処方薬をやめて市販薬に』と自己判断しない
負担が増える可能性を知ると、市販薬へ切り替えた方がよいと思うかもしれません。しかし、市販薬と処方薬では、認められている効能・効果や使用上の注意が異なることがあります。ほかの薬との飲み合わせや持病への影響にも注意が必要です。
薬を減らす、中止する、市販薬に切り替えるといった判断は、自分だけで行わず、医師や薬剤師へ相談してください。受診時には、現在使っている処方薬、市販薬、健康食品をまとめて伝えると確認しやすくなります。
今からできるのは、薬の目的を知ること
お薬手帳や処方内容を見て、『何のために使っている薬か』『どのくらい続ける予定か』を確認しておきましょう。対象薬の一覧や具体的な運用、患者向けの説明資料は、施行に向けて厚生労働省から案内される予定です。
窓口での実際の負担額は、薬剤費、処方内容、自己負担割合、配慮措置の対象かどうかなどで異なります。今の時点で一律の金額を決めつけず、制度開始前に医療機関や薬局で確認することが大切です。
制度の目的や負担だけでなく、必要な治療が続けられるための配慮もあわせて確認しておきましょう。株式会社クリエイティブクラスは、医療制度や保険について不安をあおらず、暮らしへの影響を一緒にできるだけ具体的に説明します。
- 厚生労働省|第216回社会保障審議会医療保険部会(2026年9月16日)
- 厚生労働省|OTC類似薬の保険給付の見直しの実施について(資料1)(2026年9月16日)
※本記事は2026年9月17日時点の厚生労働省資料に基づく一般的な解説です。個別の薬が追加負担の対象になるかは、処方目的や患者の状態などにより異なります。服薬の中止・変更は自己判断せず、医師または薬剤師へご相談ください。
