貯金も旅行も楽しみたい――どちらかを諦める前に考えたいこと
海外SNSの「Two Fishes」をきっかけに、将来への備えと今の楽しみを両立するための、お金と時間の使い方を考えます。
貯金したい。でも、旅行にも行きたい
将来のためにお金を残したい。でも、元気なうちに旅行にも行きたい。こうした気持ちは、若い世代だけのものではないと思います。子育てが落ち着いた方にも、退職後の暮らしを考える方にも、思い当たるところがあるのではないでしょうか。
米国のマーケティング会社New Engenは、10月13日更新の記事で、TikTokの「Two Fishes」という投稿形式を紹介しています。貯金しながら旅行も楽しみたい、といった願望を、音源に合わせて大真面目に説明するものです。少し無理のある主張を、まるで立派な弁論のように語るところに笑いがあります。
再生数や投稿数は確認できていないため、日本の若者全体に広がる流行とは判断できません。ここでは投稿形式の一例として紹介し、貯金と楽しみを両立させる家計の考え方を扱います。
楽しみは、生活の余り物ではない
私には、ゴルフという楽しみがあります。仕事を続けながら、好きなことにも時間を使いたい。病気と治療を経験して、家族との時間や、やりたいことに取り組める日常の大切さを、以前より強く感じるようになりました。
もちろん、だからといって、将来のお金を考えずに使ってよいという話ではありません。ただ、備えるために今の楽しみをすべて後回しにすると、何のために備えているのかが見えにくくなることもあります。
お金は、暮らしを支えるためのものです。旅行でも趣味でも、自分や家族にとって大切な時間を、最初から家計の中に入れて考えてよいと思います。
どちらかを選ぶ前に、使い道を分けてみる
ここからは、家計を整理するときの私の考えです。まず、毎月の生活に必要なお金、急な支出に備えるお金、近い将来に使う予定のお金を並べてみます。そのうえで、楽しみに回せる金額を考えると、漠然とした不安を具体的な相談に変えられます。
たとえば、旅行の予算を先に決めて、毎月少しずつ取り分ける。予定している貯金との両立が難しければ、回数や時期、行き先を変えてみる。楽しみそのものをなくす以外にも、調整できるところはあるはずです。
家計の余裕は、収入や家族構成、借入れ、今後の予定によって違います。他の人の貯金額や旅行先を基準にせず、自分たちの暮らしで無理なく続けられるかを確かめることが大切です。
お金だけでなく、時間の予定も話し合う
旅行に行けるかどうかは、予算だけでは決まりません。家族の休み、体調、仕事の予定も関わります。いつか行こうと思っていた場所があるなら、いつ頃なら実現できそうか、家族と話してみるのもよいでしょう。
将来への備えと、今の楽しみ。どちらも大切にしたいなら、両方を同じ紙に書き出してみる。お金の相談も、何を諦めるかを決めるためだけではなく、何を実現したいかを整理する時間にしたいと思います。
貯金も旅行も楽しみたい。そんな気持ちは、暮らしを大切にしたいという願いでもあります。どちらかを諦める前に、金額と時期を少し具体的にしてみませんか。自分たちに合った両立の仕方が、見えてくるかもしれません。
- New Engen|October 2026 TikTok Trends: Viral Moments You Need to Know(Two Fishes)(2026年10月13日更新/10月14日確認)
※SNSの投稿形式については紹介記事に基づき、原音源の投稿日や反響数は未確認です。家計に関する部分は筆者の考察で、個別の家計への助言や特定の金融商品の推奨ではありません。実際の予算は収入、支出、家族の予定などに応じてご検討ください。
