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健康・暮らし約4分

運動する時間は、誰にある?――働き盛りの体力低下から考える

スポーツ庁の体力調査では、働き盛りの一部の年代で低下傾向が見られました。本人の努力だけでなく、健康のための時間を家族や職場で考えます。

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若いから大丈夫、と思っていませんか

10月12日はスポーツの日です。体を動かしたいと思いながら、仕事や家の用事で一日が終わる。そんな方も少なくないのではないでしょうか。

スポーツ庁が10月11日に公表した2025年度の体力・運動能力調査を読むと、年齢だけでは説明できない変化が見えてきます。働き盛りの世代でも、体力が以前より低い傾向を示す年代がありました。

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数字は、2001年度との比較です

調査の分析では、2001年度の体力合計点を100として、25年間の推移を比較しています。2025年度の40代男性は98.8、40代女性は93.6でした。30代女性にも長期的な低下傾向が見られます。

一方、60代や70代では、男女とも長期的に向上する傾向が示されています。ただし、これは年代ごとの調査結果です。同じ人を25年間追った結果でも、40代の人が高齢者より体力に劣るという意味でもありません。

個人差はありますし、数字だけで自分の健康を判定することはできません。それでも、『まだ若いから大丈夫』と決めつけず、暮らしの中に体を動かす余地があるかを考えるきっかけになります。

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時間がない人に、努力だけを求めない

ここからは、調査を読んだ私の考えです。健康のために運動しましょうと言うのは簡単です。でも、仕事、家事、育児、介護を抱えている人に、その時間をどうつくるかまで考えずに勧めても、難しいままかもしれません。

家族で家事の分担を見直す。職場で休憩が取りやすいようにする。一人に仕事が集中していないかを確かめる。健康を本人だけの課題にしないことも、大切だと思います。

調査から、一人ひとりの体力低下の原因まで分かるわけではありません。だからこそ、『運動不足だから』と責めるより、『少し時間をつくるには、何を変えられるだろう』と話してみたいところです。

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続けられる小さな動きから

大きな目標を立てなくても、体調を見ながら短い散歩や日常の移動を見直すことから始められます。疲れや痛みがあるときは、無理をしないことが先です。治療中の方や持病のある方は、適した運動を医療機関に相談してください。

私はがんの治療を経験し、健康が仕事や日々の楽しみを支えることを実感しています。調査の数字を競うのではなく、今の自分に合う過ごし方を探す。そのための時間を、周りの人と一緒につくれたらと思います。

スポーツの日に考えたいのは、頑張って運動することだけではありません。自分にも家族にも、健康のために使える時間があるか。その問いから始めてみませんか。
情報源

※情報の基準日は2026年10月12日です。本記事は一般的な情報提供であり、診断や治療、個別の運動指導ではありません。調査は年代別の傾向を示すもので、個人の健康状態や原因を判定できません。運動の適否は体調に応じ、必要に応じて医療機関へご相談ください。

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