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地域・防災約3分

そのゲームセンター、いざという時は街を助ける――山口の防災トラック

クレーンゲームを載せたトラックが、災害時には物資輸送や電源供給に。周南市の会社の工夫から、普段も役立つ備えを考えます。

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遊びを運ぶ車に、もう一つの役目

近所のお祭りに、クレーンゲームを積んだトラックがやって来る。想像すると、それだけでも楽しそうです。その車が、災害の時には物資を運び、電気も届ける役目に変わるとしたら、見え方が少し変わります。

山口県周南市のサードプラネットが発表した「クレーンゲームキャラバン」は、そんな二つの役割を持つ車です。10月19日に周南市でお披露目され、地域の報道でも紹介されました。

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普段の仕事を、困った時にも生かす

同社の発表では、荷台にゲーム機を載せたまま移動し、側面を開いて電源を入れると、遊べる場所をつくれます。まずは連携協定のある県内7市を中心に巡る予定です。

災害時はゲーム機を下ろし、水や食料などを運搬。物資を下ろした後は暖を取れる空間に使う想定で、搭載電源によるスマートフォンの充電にも対応すると説明されています。いずれも会社が示した用途であり、今回の車が実際の被災地で活動したという報告ではありません。

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使わないままの備えを、どう減らすか

ここからは、この取り組みを読んで考えたことです。防災のために何かを用意しても、普段使わなければ、置き場所や使い方を忘れがちです。電池が切れていた、担当者しか動かせなかった。いざという時に、そんなことが起こり得ます。

普段の仕事や地域の催しで使う設備なら、動かす人も、扱う機会もあります。もちろん、それだけで災害対応ができるわけではありません。それでも、日常の使い道と備えを一緒に考える発想は、ほかの会社や家庭にも参考になりそうです。

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「持っている」の次に、「どう使う」を決める

例えば、会社に電源や車両があるなら、停電した時に何を優先するのか。運べる荷物はどれくらいか。誰が操作し、誰に連絡するのか。設備を買う前にも、買った後にも、確かめられることがあります。

地域で役立てる場合は、自治体などとの連絡方法や、車を置ける場所も必要です。被災地へ独自に向かうのではなく、要請や受入体制を確認することが前提になります。楽しそうな車のニュースから、備えを動かす段取りまで考えてみたいところです。

普段は人を笑顔にし、困った時には暮らしを支える。同じ設備に二つの役割を持たせる工夫は、身近な備えを考えるヒントになります。「何を買うか」と一緒に、「誰が、いつ、どう使うか」も話しておきませんか。

※情報の基準日:2026年10月21日。設備の用途や計画は企業発表に基づきます。災害時の稼働・受入れや、個々の設備の安全性を保証するものではありません。

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